マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマは微生物(細菌より小さくウイルスより大きい)の一種で、細菌にもウイルスにもない性質を持っています。
主に気管支や喉等の気道に感染し気管から肺で増殖するのが特徴です。
マイコプラズマ肺炎の発症年齢は8~9歳がピークです。
症状
気道に感染するため、上気道炎・咽頭炎・気管支炎肺炎になります。
特に肺で増殖するため、肺炎を起こしやすくマイコプラズマ肺炎と呼ばれます。
以下の症状が続く場合は、マイコプラズマが原因の可能性があるため早めに病院に行くようにしましょう。
- ・喉の痛み
- ・鼻水・鼻詰まり
- ・39℃以上の高熱
- ・しつこい咳
免疫を長くは維持しにくいのが特徴ですが、2~3年前にマイコプラズマ肺炎になっているとかかりにくいようです。
マイコプラズマ肺炎になっても、必ず入院することは必要なく家族の入院負担がまだ少ない肺炎です。
潜伏期間
感染から発症までには1~3週間位で4週間以上になることもあります。
感染経路としては、咳・クシャミ等のしぶきが飛ぶことで近くの人に感染する飛沫感染、感染している人に直接接触して感染する接触感染等があります。
治療法
抗生物質の投与が有効です。
- ・マクロライド系抗生剤
- ・テトラサイクリン系抗生剤
- ・キノロン系及びニューキノロン系抗生剤
最近ではマクロライド系抗生剤が効かないマイコプラズマが増えていることが問題になっています。
また、高い熱が続くため脱水症状にならないようにこまめな水分補給も大切です。
予防方法
マイコプラズマは抗生剤で治りますが、予防が大切です。特に流行している時期は人混みを避け、十分な睡眠と栄養・うがい・手洗いをしましょう。
子供の看病をしているうちに、母親も感染することが多いので注意し、咳がでてくるようであれば早めに病院を受診したほうが良いでしょう。
一度患っても一生免疫がつくわけでは無く、何度も感染することがあります。
登園・登校
急性期が過ぎたら、登園・登校が可能になるようですが、カイドラインでは抗生剤治療後3日ほど経過し、症状が改善していることを目安としているようです。
参考
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