小児肘内障

小児肘内障(しょうにちゅうないしょう)とは

肘の関節にある輪状の靭帯から前腕の骨がずれてしまう状態です。子供の腕を強く引っ張ったりした後、子供が腕を痛がり、動かせなくなったという状況では、この症状が多くみられます。

まだ骨や靭帯が未熟で柔軟な5歳未満の子どもに起こりやすい症状ですが、7歳以降はほとんどみられません。

一度肘内障になると、クセになりやすいので注意が必要です。

症状

腕を下げたまま動かさなくなり、肘を曲げようとすると痛がります。肘や腕に腫れなどは見られません。

原因

・急に腕を引っ張られた

・転んだ時に手をついた

・寝返りを打った時に腕をひねった

など

治療法

整形外科に掛かり、整復してもらいます。

一方の手で肘を抑えながら、もう一方の手で前腕をひねるような処置で、ずれていた靭帯が元の状態に戻ります。

整復後すぐに痛みがなくなり、腕があがるようになります。固定やリハビリ、薬や湿布も不要です。

予防

子供の腕を強く引っ張らないように気を付けます。

子供の手をひく際は、手首ではなく手のひらをつかむようにすると、肘にかかる負担が少なくなります。

参考

肘内障 日本整形外科学会

小児肘内障 古東整形外科・内科

肘内障 秋元接骨院

2016/04/06 更新

0

+ページを作成する

Wikiページは匿名を含む多数の方々のご協力により編纂されております。 記載内容の正否につきましてはご自身の判断にてお願い致します。

関連するSNSのコメント