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 麻疹(はしか)とMRワクチン

麻疹は、麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性のウイルス感染症です。このウイルスは感染力が大変強く、気管支炎、肺炎、脳炎などの合併症を起こすと、どの年齢でも重症化する傾向にあります。

欧米では撲滅されましたが、残念ながら日本ではいまだに発症が報告されています。

感染を防ぐにはワクチンが効果的なVPD(ワクチンで防げる病気)です。

症状

10~12日の潜伏期間があり、その後発熱します。倦怠感があり、不機嫌になることが多く、また鼻水や咳など風邪に似た症状と、結膜炎症状が現れます。この時期はもっとも感染力が強い時期です。また、乳幼児では下痢や腹痛を伴うことがあります。

数日後には耳の後ろ辺りから赤い発疹が出始めると同時に、39度以上の高熱が出ます。発疹は体中に広がり、熱は数日間続きます。数日後には発疹も色素沈着を残して回復に向います。

発疹の出る1~2日前に、奥歯付近に直径1mmほどの白いぶつぶつが表れます。これは麻疹特有の症状で、コブリック班と呼ばれ、これを確認することで麻疹と診断されることがほとんどです。

合併症

最も多く見られるのは中耳炎ですが、乳幼児は中耳炎の症状を訴えないので、注意する必要があります。また、肺炎や脳炎を発症することもあり、生死に関わることもあります。

麻疹は、有効な治療方法がないため、対症療法のみとなります。特に乳幼児の発症が多く確認されています。そのためにも、ワクチン接種による予防が重要です。

MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)接種時期

1歳時と小学校入学前の1年間の合計2回、定期接種として通常無料で受けられます。1歳になったら出来るだけ早く接種しましょう。定期接種期間をすぎると実費となります。

大人がワクチンを受けていない場合は、医師との相談の上、一緒に受けるといいでしょう。

参考

麻疹とは 国立感染症研究所

2016/01/22 更新

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